約1ヶ月前、ある会社が主催するリノベセミナーに参加しました。
60分間のセミナーでは、新築よりもリノベーションの方が住宅価値が高いこと、物件を決める際は決断を早くした方が良いということを言われました。
セミナーが終わった後、記入したアンケートに基づいて個別ヒアリングでさらに60分間の接客を受けてきました。
この会社がどのように営業してくるのかに興味がある「冷やかし客」という住宅会社が絶対に相手にしたくないお客さんである私は、興味本位で流れるままに提案を受けていました。
そして、セミナーの2週間後の週末、モデルルームの見学を勧められて言われるがまま見学に行きました。
1回目同様、その場で着座して仮クロージングを受けながら「おぉ~、こうやって次のステップに進めていくスタイルか~」と思っている、もはや変態と言われても仕方がない私。
ここから先の中古物件の本格的な提案やプランは仮契約をして、小額の契約金を払わないと進むことができないとのこと。
いつの間にか仮契約をするか、しないか、の瀬戸際まで来ていました。
でも・・・
そこまで来て、ある感情が生まれてきたのです。
それは・・・
『もっと情報が欲しい。』
私はリノベーションと新築を比較するための情報が欲しくて、「リノベーションってどんな感じなのかな~」という軽い感覚でセミナーに参加しました。
営業の流れを知りたいというマニアックな部分は抜きにしても、もっとリノベ住宅についての情報が欲しかったのです。
でも実際は、『住む家』ではなく、『住みたい家の見つけ方』でもなく、『買う物件』にフォーカスされてしまった。まだ『家を買う』ことが決まっていないのに『どの家を買うか』に話が進んでしまったのです。
「リノベーションする時には、パントリーと洗濯物を干す場所の導線を考えると家事が楽になりますよ」などの家事についての間取りのアドバイスや、収納についてのアドバイスをもっとたくさん話してくれたら、考えが変わったかもしれません。
でも、買う物件を選ぶために、仮契約をするか、しないかの判断を迫られたので、その場でお断りをしました・・・。仮契約をしてもいいかな、とは思えなかったのです。
もしかすると、他のセミナーも聞いてみるように案内されていたら、気持ちも変わったかもしれません。
適切なタイミングではないときに判断を迫られる事を言われるとイヤな気持ちになるなぁと実感した瞬間でした。
皆さんは、ぜひ、お客様が家を建てたくなるような提案をしていただきたいと思います。
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