今回は、様々な場面で使うことができる、お客様の興味・関心を引く方法についてお伝えします。人の心理をうまく突いた、非常にシンプルな方法です。
それは、“あるもの”をいかに伝えるか、ではなく“ないもの”をいかに強調して伝えるか、です。
わかりやすく説明するために事例をいくつかご紹介すると・・・
あるレストランオーナーが、自分のお店に興味を持ってもらうために
「私は、料理は作るがシェフではない。最愛の人と最高の時間を過ごしてもらうロマンスを作るディレクターだ」
と、普通のレストランではない、ということを伝えたり。
あるダイエット器具を売っているメーカーが、
「運動がきつくて続かなかったり、置き場所に困ったり、ということがありません」
と、よくあるダイエット器具とは違う、ということを伝えたり。
某通信会社が、機械が苦手な方のために提供している携帯電話の魅力をアピールするために、
「カメラじゃない」「ビデオじゃない」「コンピューターじゃない」「難しくない」
というように、「●●ではない」を強調してただの電話だということを伝えたり。
その他にも、食べ物でいうと、シュガーレス、プリン体ゼロ、ノンカロリー、無添加など。
身の回りを見渡してみると、意外にも多くの「●●ではない」という伝え方をしているものがたくさんあることに気付くかと思います。それだけ、相手の興味や注意をひきやすく、効果も実証されているということですね。
これらの「●●ではない」ということに興味や関心をもつのは、人が生まれながらに持っている心理が大きく関わっているからです。
お客様の中に矛盾や違和感を与えることで、興味・関心を引くことができます。
例えば、
- これはいつものセミナーではありません
- 見学会では家を見て終わりではありません
- モデルハウスはありません
- しつこい営業をすることはありません
- うちは家を建てるだけのメーカーではありません
- 必要なのは土地探しではありません
- ウチには営業がいません
など。
“あるもの”を探して伝えることももちろんいいのですが、“ないもの”を探して伝えるとまたいつもと違った伝え方もでき、お客様の興味・関心を引くことができます。
逆転の発想で、「ないもの」が魅力になります。
何があるのかではなく、何が無いのかによって生まれる価値があるということを知り、ぜひ活用してください。
あなたはどれだけ“ないもの”を探すことができますか?
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